Top 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23

14.サルサの歴史〜革命後のキューバ2

ニューヨークで誕生したサルサも
革命後のキューバ音楽も
大元はキューバのソンです
ソンをベースに周りの音楽を次々取り入れて
発達していくわけですが
キューバ革命後の国交断絶で
別々の道を歩んでいくわけです

ラテン音楽の打楽器の基本はコンガとボンゴですが
より現代的な鋭角的リズムを作るために
アメリカではティンバレスが加わりますが
それが、キューバではドラムになるわけです
先に述べたようにロックの影響を受けた
ロス・バンバンが始めて採用します
その違いが、後のキューバの特徴のひとつになります
やがてキューバ人はドラムをメインに
サルサより複雑で鋭角的なリズムを作り出します
90年代に入り、ジャズ、ロック、ヒップ・ホップの
要素を前面に出した
N.G,ラ・バンダ、クリマックスなどによって
ティンバが生まれ全盛になります
http://www.youtube.com/watch?v=8mqPQzx9Cq0
(N,G,ラ・バンダです)

今は、あくまでソンにこだわる
アダルベルト・アルバレスなど
伝統的なバンドも活躍していますが
ロス・バンバン、バンボレオ、チャランガ・アバネラ、
マノリートなどのティンバ・バンドが
キューバの主流となっています
http://www.youtube.com/watch?v=tWSJ5Aw_5iA&mode=related&search=
(チャランガ・アバネラです)
http://www.youtube.com/watch?v=15oVO_5ETBo&mode=related&search=
(バンボレオです)
こういうキューバ音楽は
アメリカとの国交断絶後、あんまり私たちに
伝わってきませんでしたが
ソ連の崩壊から冷戦の終結によって
徐々に知られるようになってきました

しかし、皮肉なことに
世界が一斉にキューバに目を向けたのは
「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」です
97年のライ・クーダ−のアルバム発売、98年の映画化です

アメリカのライ・クーダ−と言う人は
映画音楽やロック・ミュージシャンとして有名ですが
実は伝統音楽研究家でもあるわけです
時代に忘れられた埋もれた音楽を発掘するというのが
彼のライフワークです
アメリカ南部の山奥でよぼよぼになってた
昔活躍した老人ブルース・シンガーを見つけだしたり
いろんなことをやってます

そんなライ・クーダ−が目をつけたのが
革命前に活躍していたソンのミュージシャンたちでした
キューバとアメリカがほんとに仲の良かった時代
ハバナのキャバレーやカッシーノを
観光客や地元の金持ちが埋め尽くした時代
キューバのショービジネス全盛時代の音楽家たちです

今は年老いて忘れ去られた彼らが
見事に復活します
世界中がビックリしました
こんな優雅で美しい音楽があったのか?
http://www.youtube.com/watch?v=BoQNj2tlZhg&mode=related&search=
(ギターひいてるのがライ・クーダ−)
http://www.youtube.com/watch?v=NE1ijoIxMo0
(イブライム・フェレールとオマーラ)
そこから徐々に世界がキューバ音楽に関心をもつわけです

何が皮肉かと言うと
ティンバを筆頭に、この頃のキューバ音楽は
世界中でも一番先鋭化した
複雑でハードな音楽になっていました
キューバ人はほんとはそっちで評価されたかったか?